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【ご来店20回目】「チューンナップ工房ラケットスタジオを訪ねて」


ラケットスタジオの坂本泰雄代表(左)、同スタジオテクニ
カルスタッフの村井孝広氏(右)、テニパラの太田稔店長
(中央)氏

「ラケットは生産段階で、皆様が考える以上に人の手が入る工程を経ています」というフレーズが印象的。こう語るのは、千葉でチューンナップの工房を構えるラケットスタジオの坂本代表だ。つまり、まったく同じモデルでも個体差があると唱える。「特に欧米のトッププロの場合、カスタマイズして使うのが一般的です(同スタジオ・村井氏)」。ならば、アマチュアもその恩恵にあずかれないだろうか? 窓口となるテニパラ太田店長を交え話し合った。

トッププロは、ラケットをチューンナップするのが当然!!


元のグリップを剥ぐと、おもりが入っている。
ヨネックスは長め、バボラは四角、ウイルソンは丸など、
形は各社さまざま。
「あまり知られていませんが、ラケットというのは最終的に
グリップ内のおもりの配分・配置により、重さやバランスが
調整されているのです」とラケットスタジオの坂本代表



「テニスを長くやることは、自分に合うフレームとストリン
グ、テンションを見つける旅でもあります。
ラケットを使えるように育てる必要があるのです」
(ラケットスタジオ坂本代表)

【ラケットスタジオ坂本泰雄(以下、RS坂本)】
ゴルフのプロショップでは、クラブの専門的なチューンナップを行なうのに、日本のテニス専門店は、ストリンギングや簡単なバランス調整程度しかしません。何かもっとサービスを提供できないかと考えました。なじみのある某所から成型装置や金型などを受け継ぎ、工房を立ち上げたのがラケットスタジオの発端です。

【テニスパラダイス太田稔(以下、テニパラ太田)】
世界では、メーカーは選手にラケットを直接渡さずに、例えばチューンナップを行なっているP1(プライオリティワン)などを経由して調整がなされていますね。

【ラケットスタジオ村井孝広(以下、RS村井)】
昔は選手用にカスタムメイドされたプロストックという専用の在庫がありました。今もありますが、通常はプロに対しても市販品を用意して、工房を経由してから手渡されるのが一般的です。

【RS坂本】
このようなラケットチューンナップを行なっているのは、イギリスのP1と、ニューヨークのRPNY(Roman Prokes NY)、フロリダのボスワースくらいです。

【テニパラ太田】
海外では主に、プロに対して年間契約でやっているためコストがとても高く、率直に言えばプロにしかできません。

【RS坂本】
私たちのラケットスタジオは、プロはもちろん、一般プレーヤーへラケット・チューンナップを提供しているのが最大の特徴です。

買ったはいいけどグリップサイズが合わない……


ラケット工場が基準としているRA値(硬度)を測定。正規
品の数値は60~70くらい。ところがヘタっていたり、ある
いは偽物だったりするラケットは50を切る。最初は65を指
していても、徐々に数値が下がったりするのはいわゆる腰
の抜けたラケットだ



グリップの金型など、もちろんホームセンターなどで市販さ
れていないため、オリジナルを譲り受けたり、作製した。
「これがうちの財産です」(ラケットスタジオ坂本代表)

【テニパラ太田】
確かに需要はあるんですよ。気に入ったラケットがもう1本欲しくて、買ったけどグリップサイズ、形状が合わないとか。あるいは長ラケがお気に入りなのに、そのモデルにないとか。

【RS村井】
うちで受注される50パーセント以上の方が、ロング加工のオーダーです。0.25インチから、長い人だと1.25インチまで。

【テニパラ太田】
1.25インチというと、約3センチですね! そんな大胆な加工がラケットの強度を保ったまま、本当にできるものなのでしょうか?

【RS坂本】
特殊な補強パーツを使うことで可能です。専門的にできるのは日本では私たちが唯一ですし、各メーカーのモールドを取り揃えているのは、世界でも恐らくラケットスタジオだけ。各メーカーの各グリップサイズが1から5まで、ウイルソンに至っては0~7まであります。

【テニパラ太田】
金型を作るなんて、1個だけでもすごくお金がかかるでしょう。

【RS坂本】
幸い多くは某所から受け継ぎましたが、うちにある一式で2千から3千万円はしますよ。

チューンナップ文化を広めるためテニパラが窓口として仲介する

【テニパラ太田】
店だと、パレット交換や、おもりを使った簡単なバランス調整、リプレイスグリップ(元グリ)やオーバーグリップテープによるサイズ変更くらいしかご提案できません。ところがラケットスタジオさんは、発泡ウレタンで成型して、グリップのベースから重量・バランスを調整し直し、きれいに8角形を整えるところまでできます。これには専門の知識と道具が必要で、個人でやろうとすると、困難な作業です。

【RS坂本】
自分で試して、失敗したから持ち込まれるラケットもありますよ(笑)。なかには、どうしてもフェデラーモデルを使いたいといって340グラムのラケットを買い、320グラムに軽量化してほしいというご要望もあります。

【テニパラ太田】
ショップとしては初めから、もうワンランク軽量モデルをお薦めしますけどね。(笑)

【RS坂本】
どうしてもフェデラーと同じラケットが使いたいと、こだわる人もいるんですよ。そういう場合、まずバンパーを切り取って7グラム軽量化。バランスを取りながらグリップ内のおもりを調整すれば、15グラムくらいは軽くできます。さらに連結グロメットを外して1個1個刺すタイプにつけ直せば、一層の軽量化も図れます。ラケットの軽量化に関しましては、個々のスペックの違いもありますので、簡単な作業ではありません。

【RS村井】
ラケットはF1マシンにたとえられます。ストリングはタイヤ。スリックにするかレインにするかは、テニパラさんで選んでもらいたい。一方フレームはシャーシにあたり、この部分の調整は我々メカニックが携わる領域です。ショップやメーカーと、我々工房が組んでワークスチームを立ち上げれば、一般ユーザーにご提案できるサービスは、もっともっと広がり、面白くなると思います。

【テニパラ太田】
ラケットに対するこだわりを持つ人は多くいます。「打球感が好きなのにここだけが…」という方もいます。当店はリサイクルラケットもやっていますから、調整を望む声も多いので、ラケットスタジオさんの窓口として仲介に入り、チューンナップの文化を広めたいですね。


  • 「何グラム、何ミリの世界ですから、万人に合う共通スペックなどあり得ません。だけどそんなお客様のご要望を聞いてピッタリ合うラケットに仕立てるのが我々の仕事です」(ラケットスタジオ村井氏)



  • グリップを剥いだり、成型し直したりする作業よりも、どこにおもりをつけて、狙ったバランスに仕上げるかを計算するのに最も手間暇を費やすという




  • 写真はカルテ。1本ごとに作成する。オリジナルデータとチューニングデータが一目でわかるように管理されている。「ウェイトもバランスも打感も一変します。知らない世界を知ってしまった人によるリピート率が圧倒的に高いですね」(ラケットスタジオ村井氏)


作業は一方通行ではなく、チューンナップ後のラケットに不備があれば何度でも直す。満足するまでユーザーとの間でキャッチボールを行なう。「メーカー、工房、ショップが一丸となれば、面白いムーブメントを起こせるに違いありません」(RS村井氏)

ラケットスタジオ・ワークショップ

プロ選手からも信頼されるチューンナップの専門工房

昔懐かしいラケットや、レアなテニスグッズをディスプレー。
訪れるだけで楽しいショップ

●住所:千葉県千葉市若葉区大宮台7-19-7
●電話番号:043-309-8954
●ウェブサイト:http://www.racket-studio.com/
●メーカーが対応できない多様化したニーズに、独自の技術を駆使し応えるラケット工房

取材/吉田正広
写真/田中研治

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